「霊幻道士」と「幽幻道士」の違いって何?

霊幻道士と幽幻道士

「キョンシー様のお通りだ~」のセリフが懐かしいキョンシー映画。

子供の頃、夢中になって観ていた人も多いでしょう。

人気ゆえに数多くの作品が作られてきました。

中でも人気があったのは「霊幻道士」シリーズと「幽幻道士」シリーズです。

今となっては、どれが自分の好きな作品だったか分からなくなっている人もいると思います。

「霊幻道士と幽幻道士って、どう違うの?」
「テンテンが出ていたキョンシー映画って、どっちだっけ?」

そんな方のために霊幻道士と幽幻道士の違いを分かりやすく解説しますね!

どう違う?「霊幻道士」と「幽幻道士」

どちらも中国の妖怪「キョンシー」を題材にした映画です。

キョンシーというのは人を襲う中国版ドラキュラのような存在で、噛みつかれた人もキョンシーになってしまいます。

2作品とも、不思議な術を使う道士がキョンシーと戦うアクションホラーコメディなんですが、
いくつか違いがあります。

「かっこいい先生」と「かわいいテンテン」

この2作の違いを簡単に説明すると、

道士である先生(ラム・チェンイン)が活躍するキョンシー映画が霊幻道士で、

テンテン(リュウ・ツーイー)が活躍するキョンシー映画が幽幻道士です!

霊幻道士の先生(ラム・チェンイン/林正英)

ラム・チェンイン

強くて頼もしい、武術と法術の達人です!

幽幻道士のテンテン(リュウ・ツーイー/劉致妤)

テンテン

日本中の子供たちをとりこにした、アイドルですね!

ちなみに、霊幻道士は香港映画で、幽幻道士は台湾映画なんですよ。

違う国の映画なのにこの2作はキョンシーや道士が登場するなど共通点がとても多い。

なぜかと言うと、幽幻道士というのは霊幻道士を元にして製作された亜流キョンシー作品の一つだからです。

1980年代にキョンシーブームが巻き起こった日本では、後から作られた幽幻道士の方が人気がありましたね。

話は変わりますが、幽幻道士のテンテンに夢中になった世代の人たちはきっと「来来!キョンシーズ」も観ていたと思います。

この「来来!キョンシーズ」というのはTBSが出資して台湾で製作されたテレビドラマで、幽幻道士のスピンオフ作品です。

「草木も眠るー、丑三つ時にー」で始まる秋山絵美さんの歌が耳に残っている方も多いでしょう。

ちなみにこの主題歌『キョンシー!!!』は、作詞が松本隆、作曲が細野晴臣という日本音楽界の重鎮ともいうべき2人がタッグを組んで作られた曲です。

TBSはこの作品に相当力を入れていたんでしょうねー。

「霊幻道士」の登場人物

チュウサム(チン・シュウホウ/錢小豪)とモンチョイ(リッキー・ホイ/許冠英)

チュウサムとモンチョイ

ちょっとおバカで頼りない弟子たちです。

ティンティン(ムーン・リー/李賽鳳)

ティンティン

なかなか気が強い美女です。

保安官の隊長ウェイ(ビリー・ロウ/樓南光)

ウェイ

横柄で嫌な奴。ビリー・ロウのハマり役ですね。

シャンシー(ポーリン・ウォン/王小鳳)

シャンシー

女性の幽霊。チュウサムといい仲になってしまう。

「幽幻道士」の登場人物

金おじいさん(チャン・キントー/張金塗)

金おじいさん

テンテンのおじいさん。お酒が大好きな道士です。

スイカ頭・チビトラ・デッパ・チビクロ

スイカ頭・チビトラ・デッパ・チビクロ

スイカ頭(リュウ・ツーハン/劉至翰)はリュウ・ツーイーの実の兄。
チビトラ(チャン・タイスン/張台生)とデッパ(ホァン・グオシュー/黄國書)は雑技団出身です。
チビクロ(チェン・ツーチャン/陳子強)は女の子に大人気でした。

親方(ホァン・ツンイ/黄仲裕)

親方

チビクロたち4人の孤児を引き取って旅回りをしています。

デブ隊長(パン・サン/胖三)

デブ隊長

嫌な性格だけど、要所要所で笑わせてくれます。

特殊霊魂

特殊霊魂

幽幻道士のインパクトあるキャラクターと言えば、特殊霊魂ですね。

『観洛音の術』(カンルーインのじゅつ)という法術によって、あの世とこの世の狭間に入り込んだ不思議な存在で、とても強い!

幽幻道士シリーズではたびたび登場してキョンシーと戦います。

子供の頃に、あの不思議な動きをマネしていた人も多いことでしょう。

ちなみに、「特殊霊魂」・「特別霊魂」・「生霊」という3つの呼び方があります。

霊幻道士の特殊霊魂

霊魂

出番は一瞬しかないのですが、霊幻道士にも特殊霊魂が登場します。

女性の幽霊シャンシーを乗せた籠(かご)を運ぶ役目を担っているのですが、

出番はそれだけです(笑)。

一体何者なのかはよく分かりません。

棺の違い

霊幻道士に登場する棺

霊幻道士の棺

幽幻道士に登場する棺

幽幻道士の棺

少しマニアックな話になりますが、その他の違いとして、キョンシーが眠っている棺の形が違うんです。

霊幻道士に登場する棺はなかなか凝った造形で、幽幻道士に登場する棺の方がシンプルな形をしています。

霊幻道士元祖シリーズ(サモハン・ホラー3部作)

鬼打鬼

幽幻道士の元祖が霊幻道士なのですが、さらにその元祖キョンシー映画があるんです!

それが、霊幻道士元祖シリーズと呼ばれている

の3部作です。

これらの作品はすべて、香港映画界のレジェンドであるサモ・ハン・キンポー(洪金寶)が製作に関わっており、サモハン・ホラー3部作とも呼ばれています。

1つ目の「妖術秘伝・鬼打鬼」はかつて「燃えよデブゴン」シリーズの8作目として日本でテレビ放映されました。

この元祖シリーズが製作されなければ、霊幻道士と幽幻道士が製作されることはなかったでしょう。

キョンシーファンなら要チェックの作品です!

ただ、念のために言っておくと、キョンシーが登場するのは鬼打鬼だけで、しかも出番は少なめ。

人嚇人と人嚇鬼はキョンシーが出てこないアクションホラーです。

なんだかんだで、どっちもおもしろいよ!

いかがでしたか。

霊幻道士と幽幻道士の違いをお分かりいただけたでしょうか?

どちらも古い作品ですが、何度見ても面白いですね!

他の作品にはない、独特の魅力が詰まっています。

  • キョンシーという奇妙な妖怪
  • お札など様々な道具
  • 不思議な法術の数々
  • 魅力的な役者たち
  • かっこいいカンフーアクション
  • ハラハラドキドキの展開
  • コメディ要素などなど

まだ観たことがない方は、ぜひ一度観て下さいね。

それでは最後に、水野晴郎になったつもりで一言。

「いやぁ、キョンシーって本当にいいもんですね~(^ω^)」
(↑水野さんはこんなこと言ってないけど)

霊幻道士の全作品を知りたい方は、【霊幻道士シリーズ】の作品まとめをご覧ください。

幽幻道士の全作品を知りたい方は、【幽幻道士シリーズ】の作品まとめをご覧ください。

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404 NOT FOUND | たろさんのキョンシーブログ
かつて「キョンシーブーム」を巻き起こした「霊幻道士」と「幽幻道士」について書いてます。

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