「幽幻道士4」
「幽幻道士4」の作品情報
原題:孩子王
製作年:1988年
製作国:台湾
監督:チン・チュンリャン、ツァイ・ヤンミン
製作:ツァイ・ヤンミン
出演者:リュウ・ツーイー(シャドウ・リュウ)、リン・シャオロウ、クー・クヮンツォン、アンアン、チェン・トンツン、チェン・ツーチャン、リー・イージェン、チャイ・ミージェイ、ホン・イーユェン、チャン・キント―、ホァン・ツンイ、パン・サン
上映時間:93分
「幽幻道士4」のあらすじ
子供ばかりを襲う恐ろしい悪魔が、成龍の子供を狙い金おじいさんのもとへ現れる。
金おじいさんたちは必死で戦うが成龍の妻リンリンが殺されてしまい、悪魔は成龍を連れてどこかに消え去ってしまう。
リンリンのお腹の赤ちゃんが生きていることに気づいた金おじいさんは、法術で赤ちゃんを誕生させることに成功する。
この時生まれた子供テンテンは不思議な力を持っていた。
数年後、成長したテンテンと金おじいさんは、父親の成龍を探す旅に出る。
「幽幻道士4」の感想
「幽幻道士」シリーズの第4弾。
本作は『幽幻道士1~3』の続きではなく独立した作品となっており、恐ろしい悪魔とテンテンたちの戦いを描いています。
『幽幻道士4』の最大の特徴は、テンテンを演じていたリュウ・ツーイー(シャドウ・リュウ)が途中からリン・シャオロウに変わることですね!
リュウ・ツーイー(シャドウ・リュウ)の登場シーンはとても短いので、これまでのテンテンが好きな人にとっては物足りないかもしれません。
成長したテンテンをリン・シャオロウが演じているのですが、この方はアクションのできる女優さんです。
そのため過去の作品とは違って激しいアクションがあり、とても強いテンテンになっています。
リュウ・ツーイー(シャドウ・リュウ)が演じるかわいいテンテンと、
リン・シャオロウが演じる強くて大人っぽいテンテン。
それぞれ違った魅力があり、僕はどちらのテンテンもいいと思っています。
ちなみにテンテン役が途中から変更になった理由は、お金がからんだ大人の事情です。
それはさておき、今回はなんとテンテンの両親(成龍とリンリン)が登場するのですが、始めの方で妊婦のリンリンは悪魔に殺されてしまい、成龍は悪魔に連れ去られるという衝撃の展開で物語は幕を開けます。
金おじいさんは赤ちゃんを誕生させることに成功するのですが、リンリンの遺体から涙が流れている姿が悲しい!
テンテンの父親である成龍は、『幽幻道士3』で盛天文(せいてんもん)役だったクー・クヮンツォンが演じています。
この成龍はとてもかわいそうな人なんです。
悪魔に乗り移られて、人を殺してしまったり、娘であるテンテンの存在を知らずに何年も一人で生きることになってしまいます。
ちなみに今作ではテンテンの名付け親は金おじいさんです。
金おじいさんがテンテンと名付けた理由は・・・ギャグみたいな理由です(笑)。
テンテン以外の子供は、おなじみのメンバーである
・チビクロ(チェン・ツーチャン)
・トンボ(チェン・トンツン)
・アンアン(アンアン←この人だけ役名も芸名も同じ!)
に加えて、
・チェンチェン(リー・イージェン)
・ミミ(チャイ・ミージェイ)
が登場します。
この子たちは全員、みなしごで親がいません。
そんなかわいそうな子供たちを育てているのが、ダメ親方です。
ダメ親方はみなしごたちを育てているのでいい人なのかと思いきや、本当にダメな人です。
子供たちとキョンシーに化けて人を脅かし強盗するという、ろくでなしです(笑)。
しかも、自分が危なくなると子供たちを捨てて逃げてしまう。
ダメ親方の日本語吹き替えはフォークデュオ「あのねのね」の原田伸郎が担当しており、ふざけたセリフが多くて、楽しませてくれます。
今作に登場するフルメタルキョンシーは、金おじいさんが作り出したキョンシーなのですが、とにかく顔が気持ち悪い!
金おじいさんは、こんな気持ち悪いキョンシーに自分の孫を守らせようと考えているのですが、こんなの孫が怖がりますよ!
このフルメタルキョンシーを盗んで悪いことをする2人組・兄貴とポン太を演じるのは、ホァン・ツンイ(『幽幻道士』の親方)とパン・サン(『幽幻道士』のデブ隊長)です。
この2人組で悪役をするのは意外でしたが、うまく役にハマっています。
『幽幻道士4』は、暗くて不気味なシーンやちょっと残酷な描写が多いのでホラー度高めの作品ですね。
そして、アクションシーンは「幽幻道士」シリーズの中で最も派手だと思います。
暗いシーンが多くて分かりづらいのが難点ですが・・・。
悲しい展開がありながらも最後はハッピーエンドで、明るい未来を感じさせるエンディングになっています。
いろいろなシーンが映し出されながら流れるエンディングテーマを聞いていると、なんだか切ない気持ちになるのは僕だけかな?
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