「霊幻道士Q 大蛇道士の出現!」
「霊幻道士Q」の作品情報
原題: 新殭屍先生2
製作年:2018年
製作国:中国
監督:リッキー・リュウ
製作総指揮:イーサン
出演者:チン・シュウホウ、シュ・ユアンハオ、シェ・ユンシャン、ホン・ユエン、ツォン・ユーリエン、ユエン・ボー
上映時間:88分
「霊幻道士Q」のあらすじ
最近街に妖艶な女の姿に化けた蛇の妖怪が出没し、男達を惑わしてはその生気を吸い取っていた。
ハオ道士は、弟子のチュウサムとモンチョイと共にこの妖怪を退治する。
ある日、街に買い出しに出かけたチュウサムとモンチョイが美しい娘ティエンにちょっかいを出したことがきっかけで、ハオ道士は昔の恋人ロンと再会する。
その後、死体の運搬をしていた道長が何者かに殺害されてしまう。
ロンは、その犯人が邪悪な呪術を操るシャムの降頭師・大蛇道士たちであることを見抜く。
そして、道長の仇討ちを誓ったハオ道士たちと大蛇道士たちの戦いが始まる!
「霊幻道士Q」の感想
本作『霊幻道士Q 大蛇道士の出現!』は、『霊幻道士7 ラストアクションキョンシー』の正式な続編で、「霊幻道士1~4・7」で監督だったリッキー・リュウが再び監督を務めています。
ちなみに、『霊幻道士7 ラストアクションキョンシー』の原題は「新殭屍先生」で、
『霊幻道士Q 大蛇道士の出現!』の原題は「新殭屍先生2」なんです。
原題から、正式な続編であることが分かりますね。
でも、ストーリーは全くつながっていません。
同じ監督だからパート2ってことでしょうか。
ラム・チェンインの弟子役だったチン・シュウホウがその遺志を受け継ぎ、道士役を演じているのを観ると感慨深いです。
チン・シュウホウ演じる「ハオ道士」は、ラム・チェンイン演じる「先生」を意識して考えられたキャラクターのように感じましたね。
ハオ道士も先生も強くて、弟子に厳しく、そしてお茶目なところがある。
かなりよく似たキャラクターになっています。
まさに「チン・シュウホウがラム・チェンインの遺志を受け継いだ」という感じがします。
ハオ道士の弟子の名前が、「チュウサム」と「モンチョイ」であることが嬉しいような、懐かしいような、不思議な気持ちになりました。
しかし、『霊幻道士』のチン・シュウホウとリッキー・ホイのコンビが見事にハマっていたので、今作のチュウサム(シュ・ユアンハオ)とモンチョイ(シェ・ユンシャン)にどうしても違和感を感じてしまう。
特に、今作のモンチョイは、リッキー・ホイの演じるモンチョイとはちょっとキャラが違っていて、いまいちパッとしないですね。
同じ役柄を違う役者が演じるというのは、とてもハードルが高いことなのでしょう。
ハオ道士とロンの子供のような恋愛模様や、チュウサム・モンチョイ・ティエンの三角関係がコミカルに描かれているのですが、ここらへんが正直ビミョーな感じです。
いまいちパッとしないと言うか、面白くない(笑)。
第一作『霊幻道士』のチュウサム(チン・シュウホウ)・モンチョイ(リッキー・ホイ)・ティンティン(ムーン・リー)の3人の方がいいですね。
過去の作品と比較しても仕方ないのですが、ファンというのはどうしてもそういう余計なことを考えてしまうものなのです(笑)。
ところで、始めのシーンで若い男を誘惑する蛇の妖怪はお色気ムンムンでしたね。
こんなキレイな妖怪に「自分も誘惑されたい!」と思ったおバカさんは、僕だけではないはず(笑)。
チュウサムとモンチョイがあっさりとこの妖怪に操られてしまうのも仕方ないですね。
今回の敵である大蛇道士のことですが、僕はこの大蛇道士が複数人いるということがいまいち分かりにくかったです。
始めのうちは、大蛇道士とはヒョロッとしたおじさんのことで、ムキムキの若い男はその仲間というふうに勘違いしました。
この大蛇道士とハオ道士の対決は、遠隔での法術バトルが派手な演出で、最後の肉弾戦もなかな見ごたえがありました。
全体的な印象としてはビミョーな作品なのですが、CGを駆使した派手な法術や立派な建物など、映像はとてもよかったです。
明らかに続編を意識した終わり方だったので、次回作に期待しているのですが、続きを製作する予定はないのかな?
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