「霊幻道士7 ラストアクションキョンシー」
「霊幻道士7」の作品情報
原題: 新殭屍先生
製作年:1992年
製作国:香港
監督:リッキー・ラウ
製作:イップ・ウィン・チョー
出演者:ラム・チェンイン、リッキー・ホイ、チン・シュウホウ、サンドラ・ウン
上映時間:88分
「霊幻道士7」のあらすじ
ある日、ラム道士と共に修行し、昔の恋人でもあったミチレンの妹が訪れ、ミチレンの夫の隊長の様子がおかしいので助けてほしいと言う。
隊長は父親のキョンシーに噛まれ、キョンシー化しかけていた。
ラム道士達は、先祖の墓地で隊長の父親の歯を抜いて薬にしようとするが、争う内に歯がなくなってしまう。
キョンシーの歯を手に入れるため、チュウサムとモンチョイが広西に行っている間、ラム道士はミチレンの部屋に水子の霊の像があるのを発見する。
ミチレンの召使いに水子の霊が取り憑いており、妊婦のミチレンを母体として水子の霊を生ませようとしていたのであった・・・。
「霊幻道士7」の感想
『霊幻道士』に出演していたラム・チェンイン、リッキー・ホイ、チン・シュウホウが再び共演した、「霊幻道士」シリーズの第7弾です。
この3人の競演を再び見れることがとにかくうれしいですね。
それはいいのですが、この作品はとても下品です!
食事をしながら観るのはNGです。絶対にやめましょう。
水子の霊が、モンチョイ(リッキー・ホイ)におしっこをかけたり、
チュウサム(チン・シュウホウ)のチ〇チ〇を引っ張って伸ばしたり、
先生が下痢をしながらキョンシーと戦ったりと汚い表現がやたらと多い。
人によっては不快に感じるでしょう。
僕は観ていてかなり不快でした。
さらには、男の子のチ〇チ〇がアップで映し出される!
これにはちょっと驚きましたね(笑)。
昔の香港映画は規制がゆるかったんですね。
「古き良き時代」ではなく、「ゆるき良き時代」というやつです。
こんなの、今の日本じゃ絶対に放送できない。
僕が一番嫌だったのは、悪霊に取りつかれた女性が、先生の昔の恋人ミチレン(スーキー・クワン)に毒マムシの心臓のニンニク和え(←なんじゃそりゃ?!)を食べさせるシーンです。
実際には女優さんはまともな料理を食べているのでしょうが、心臓がビクビク動くのを見てから食べているのを見ると気持ち悪くてたまらない!
全然怖くないのですが、個人的に一番嫌いなシーンです(笑)。
過去の「霊幻道士」シリーズと大きく違う点としては、
先生の昔の恋人ミチレンと、先生に片思いしているチャイ(サンドラ・ウン)との
三角関係が描かれているところですね。
過去の作品では全く女っ気のなかった先生ですが、今作では女性との関係がかなりストーリーに絡んでいる上に、子供っぽい一面があり、とても人間味があります。
今までの強くて厳格な先生のイメージとはかなり違います。
そして驚いたことに、なんと「先生のベッドシーン」があります!!
もちろん生々しい描写ではなく、軽いタッチで描かれているのですが、このシーンの先生も今までのイメージと違い過ぎる!
先生が女性のようになっていて、男女の関係が逆転している(笑)。
こんな先生見たことありません!
ベッドシーンの相手は誰かと言うと・・・映画を観てのお楽しみです!
チュウサムとモンチョイは1作目の『霊幻道士』とほぼ同じ設定で、相変わらずまぬけな弟子です。
ただとても意外だったのは最後の戦いでモンチョイが、体を張ってミチレンの妹ネンイン(タム・ホイヤン)をキョンシーから守ることです。
この時だけモンチョイがとても男らしい!
ただ意味不明なのはモンチョイはキョンシーの爪に刺されまくったのに無事だということです。
あんなに刺されたらキョンシーの爪に毒があろうとなかろうと死んでしまうと思いますが・・・。
ちなみにネンインはかわいい女の子で、お姉さんのミチレンもきれいな美人姉妹です。
チュウサムは中盤のキョンシーたちとの戦いやラストの戦いで激しいアクションを見せてくれます。
先生とチュウサムのコンビはやっぱり強くてカッコイイ!
しかも今作はこの2人にチャイが加わって、ラストは派手な戦いが繰り広げられます!
チャイは味のあるキャラクターで、ビリー・ロウ演じる保安官よりも際立っていますね。
ビリー・ロウが珍しくかすんでいます。
最後はいちおうハッピーエンドなのにエンディングテーマが不気味というミスマッチが、今作の独特の世界観とでも言うのでしょうか。
この『霊幻道士7』は意味不明な点が多いうえに、下品な描写が多いため、好き嫌いがはっきりと分かれそうな作品です。
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