ベビーキョンシーVS空飛ぶドラキュラ【霊幻道士5】あらすじ&感想

「霊幻道士5 ベビーキョンシーVS空飛ぶドラキュラ」

霊幻道士5

「霊幻道士5」の作品情報

原題: 一眉道人
製作年:1989年
製作国:香港
監督:ラム・チェンイン
製作:チャイ・ラン
出演者:ラム・チェンイン、チン・シュウホウ、ルイ・フォン、マリア・コルデロ、ビリー・ロウ
上映時間:87分

「霊幻道士5」のあらすじ

今は昔。中国の山奥でドジな弟子2人とベビーキョンシーと共に暮らす、眉毛が一文字につながった霊幻道士がいた。
ある日、川の水が汚染されていたため、道士たちは新しい水源を探すことになる。
しかし、そこから発見されたのはルビーの短剣が胸につき刺さっている1体のミイラだった。
ルビー欲しさに短剣を抜こうとする警備隊長が、けがのため出血したところ、ミイラが蘇ってしまった。
なんとそれが西洋のドラキュラだったから、村中はパニックに!!
道士とベビーキョンシーは力を合わせて立ち向かうが、果たして勝つことができるのだろうか・・・!?

「霊幻道士5」の感想

ラム・チェンインが初監督を務めた、「霊幻道士」シリーズの第5弾です。

原題は 「一眉道人」なんですが、その名の通り眉毛が一つにつながった道士(ラム・チェンイン)が登場します。
道士の眉毛が一つにつながっているのは今作から始まったのではなく第一作『霊幻道士』の頃からずっとそうなので、なぜ今さらこんなタイトルにしたのでしょうか(笑)。

先生_ホウ_フォン

道士の弟子ホウ(チン・シュウホウ)とフォン(ルイ・フォン)が、道士の言いつけで骨ツボに月光が当たらないように遮ろうとするのですが間に合わず、月光を浴びた骨ツボからドロドロした魔物が出てきてしまいます。

ホウとフォンはこの魔物の存在に気づかないままおならを浴びせたり、踏んづけたりするなど、いきなりコントのような展開が始まります。
これぞ「霊幻道士」ですね(笑)。

オープニングの映像と音楽が不気味で本格的なホラー映画かと思わせておきながら、いきなりコントのような展開が始まるという独特のセンスが面白いです。

ホウを演じるチン・シュウホウは相変わらず運動神経バツグンで、部屋を出る時にわざわざ窓からジャンプして飛び出たり、建物の壁をよじ登るなど動きがいちいちカッコイイ!
ホウの動きは無駄が多くて疲れるだけだとは思いますが・・・。

棺から抜け出したベビーキョンシーが月光を浴びておかしくなったり、ホウとフォンがそのベビーキョンシーを捕まえようとしたりと、しばらくドタバタ騒動が続くのですが、ここらへんのストーリーがとても分かりにくい!

道士・ホウ・フォン・ベビーキョンシーの4人の関係性について説明が一切ないので、あらかじめ映画のあらすじを読んでいないと訳が分からなくなりそうです。

さらにベビーキョンシーの帽子の前面が開いて文字やイラストが出てくるのですが、始めのうちは意味が分かりませんでした(笑)。
どうやらベビーキョンシーの意思表示の一種みたいです。

ベビーキョンシーはしゃべれないんですが、ジェスチャーで意思疎通する姿がカワイイ。

ベビーキョンシーが銭剣に触れようとするシーンがあるのですが、何をやっているのかよく分かりません。
この作品はところどころに分かりにくいシーンがあるのも特徴ですね。

道士たちは村人に助けを求められて、木の精(化粧の濃い女幽霊)を退治しに行くのですが、そこでおとりになったホウは木の精に抱かれます(笑)。

第一作の『霊幻道士』でもそうでしたが、チン・シュウホウは女幽霊に抱かれる運命にあるようです(笑)。

道士が木の精を退治するシーンは、バク宙して木に捕まるなどいちいち動きがカッコイイ!
さすがラム・チェンイン!
いいもの見せてくれます。

その後、村で妙なことが起こるため、村長が道士に相談をします。

道士たちが村長と山の中を歩いていると、そこへビリー・ロウ演じる嫌な隊長が現れます。
ビリー・ロウが登場するとなんだかうれしくなってしまう(笑)。

「霊幻道士」 シリーズを観ているうちにビリー・ロウにハマりつつあります。

隊長に加えて、その婚約者(サンドラ・ウン)や教会のシスターたちが登場してからは、コメディーのような展開が続きます。

相変わらずビリー・ロウはろくでもないことをするし、道士とおばちゃんシスターが誤ってキスしてしまったり、途中からホウの髪型が変わっていたりと、面白くてツッコミどころも満載です!

隊長のせいで、昔亡くなった神父の遺体がドラキュラとしてよみがえってしまうのですが、
このドラキュラとても強い!
あの強い道士がとても苦戦します。

ドラキュラ

後半でドラキュラは全身が燃えてもゾンビのようになって襲いかかってくるんです。
とにかくタフで強い!

道士はそんな強いドラキュラをまさかの方法で退治します。

そして、ラストはなんとも言えないオチと気の抜けた音楽で終わります。

この作品は分かりにくいところやツッコミどころがいくつかありますが、見どころ満載で「霊幻道士」シリーズの中ではトップクラスの面白さだと思います。

ちなみに、この作品のタイトルは「霊幻道士5 ベビーキョンシーVS空飛ぶドラキュラ」となっていますが、ベビーキョンシーとドラキュラが直接対決するシーンはほんのわずかです(笑)。

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