「霊幻道士 こちらキョンシー退治局」
「霊幻道士 こちらキョンシー退治局」の作品情報
原題:救殭清道夫
製作年:2017年
製作国:香港
監督:ヤン・パク・ウィン、チウ・シン・ハン
出演者:チン・シュウホウ、リチャード・ン、ベイビージョン・チョイ、ユエン・チュンヤン、エリック・ツァン、リン・ミンチェン
上映時間:94分
「霊幻道士 こちらキョンシー退治局」のあらすじ
恋愛経験ゼロの冴えない学生チョンティンは、ある日路地裏で人がキョンシーに襲われているのを目撃する。
意を決して立ち向かうが、逆にお尻を噛まれて気を失い、目を覚ますと自宅のベットの上だった。
亡くなった両親の職場の同僚、ツォンとジーチャウが家まで連れてきてくれたのだ。
ツォンから何が起きたかを知りたければここに来るようにと、V.C.D.と書かれた名刺を渡される。
そこは表向きは清掃局だが、本当の姿はキョンシー退治局“Vampire Cleanup Department(V.C.D.)”だった。
チョンティンは両親の最期と自身の出生の秘密を聞かされ、意を決して退治局へ入局する。
そこでジーチャウ達から日々厳しい修行を受け、成長していく。
ある日、湖の中にいた女キョンシーのシウハーとチョンティンは、揉み合う中で偶然キスをしてしまい、口から生気が移ってシウハーは生前の美しい姿に戻る。
一方、ジーチャウ達は地主キョンシーに手傷を負わせるものの取り逃がしてしまう。
チョンティンはシウハーを焼却炉に入れるように指示されるが、できずに家に連れ帰ってしまう。
チョンティンと一緒に暮らす内に、徐々に人の心を取り戻していくシウハー。
そんな中、凶悪な地主キョンシーが町に出没し、人々を襲い始める。
「霊幻道士 こちらキョンシー退治局」の感想
現代の香港を舞台に、政府の秘密組織・キョンシー退治局で働くことになった主人公の成長と恋を描いたアクションホラーコメディ。
この『霊幻道士 こちらキョンシー退治局』は、美女キョンシーを演じるリン・ミンチェンのかわいさを堪能するための映画です!
ネットでリアル「ワンピースのナミ」と話題になった、マレーシア出身のリン・ミンチェンがひたすらカワイイ!
本作を観て、彼女のファンになった男性がたくさんいることは間違いないですね(笑)。
この美女キョンシー・シウハーとともに生活をする主人公のチョンティン(ベイビージョン・チョイ)がうらやましい!
少年漫画のラブコメみたいに、男の妄想がさく裂したようなシーンがいくつもあります。
どこかへ逃げてしまったキョンシーを退治しないといけないのですが、「そんなキョンシーのことなんて忘れてるだろ!」とチョンティンにつっこみたくなります。
しかし、こんな美女と同棲することになったら、キョンシーのことなんて忘れてしまっても無理はない(笑)。
この作品は、過去の「霊幻道士」シリーズとは全然テイストの違う映画なので、ラム・チェンインが出ていた頃のようなキョンシー映画を期待すると肩透かしを食らってしまいます。
往年のキョンシーファンにとって嬉しいのは、チン・シュウホウとリチャード・ンが出ていることでしょう。
リチャード・ンは主人公チョンティンの祖父であり、キョンシー退治局の局長でもあるツォンを演じています。
『霊幻道士3』ではインチキ道士ミンを演じていましたが、今作ではいい感じのおじいちゃんになっています。
一方、チン・シュウホウは『霊幻道士』の頃の頼りないチュウサムとは違い、強くてぶっきらぼうなキョンシー退治のプロです。
チン・シュウホウ演じるジーチャウとチョンティンの師弟関係は、
「修行する→師匠と弟子の対立→師匠が弟子を突き放す→最後は2人で協力して戦う」
という少年漫画の王道パターンで描かれています。
師弟関係以外も、
・チョンティンと美女キョンシーの胸キュンの日々
・個性的なキョンシー退治局メンバーたちとキョンシーの戦い
・美女キョンシーが最後の戦いでチョンティンをかばって犠牲になる
などなど、少年漫画のような展開の映画です。
僕が一番気になったのは、「この作品に出てくるキョンシーは、キョンシーらしくない」ことです。
キョンシーというよりもアメリカ映画に出てくるゾンビです。
見た目も動きも従来のキョンシーとは違います。
これは「霊幻道士」なのか?
キョンシー映画と言えるのか?
という思いが頭をよぎりましたが、リン・ミンチェンがかわいすぎるので全てを受け入れます(笑)。
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