ファンキーな空飛ぶドラキュラ現る【霊幻道士ザ・ムービー】あらすじ&感想

「霊幻道士ザ・ムービー 空飛ぶドラキュラ・リターンズ」

霊幻道士ザ・ムービー

「霊幻道士ザ・ムービー」の作品情報

原題: 驅魔道長
製作年:1993年
製作国:香港
監督:ウー・マ
製作:リー・ユウテン
出演者:ラム・チェンイン、ウー・マ、ガアイ・セン、グオ・ホン、チャン・カイクワン
上映時間:92分

「霊幻道士ザ・ムービー」のあらすじ

ある嵐の夜。村の教会で神父が悪霊から身を守るために必死に祈りを捧げていたが、祈りは届かず神父は折れた十字架が体に刺さって死んでしまう。
それから20年後。バチカンからやってきたウー神父が廃墟となった教会を再び開こうとする。
村に住むラム道士は「教会は鬼門だから開くと災いが起こる」と警告をするのだが、神の教えを信じるウー神父達は教会を再開する。
その後、教会の地下に眠っていたドラキュラが蘇ってしまい・・・。

「霊幻道士ザ・ムービー」の感想

ドラキュラに変貌した神父と霊幻道士の闘いを描いた「霊幻道士」シリーズの第8弾で、ラム・チェンインウー・マが共演しています。

ラム・チェンインは村の道士(先生)を、ウー・マは教会を再開するために村を訪れるウー神父を演じています。
この2人の共演がうれしいこと以外は、特筆すべきことの少ない作品ですね(笑)。

今までの「霊幻道士」シリーズと違う点と言えば、ラム道士(先生)に女性の弟子がいることです。

「霊幻道士完結篇 最後の霊戦」では、あんぱん和尚(ウー・マ)にチンチン(ロレッタ・リー)という女性の弟子がいましたが、ラム・チェンイン演じる道士の弟子はずっと男だけでしたね。

道士_シャオエ_アシン

本作に登場する女性の弟子シャオエ(チャン・カイクワン)と、もう1人の弟子アシン(ガアイ・セン)は、お金欲しさに悪霊退治を引き受けてピンチになるなど、お約束の「頼りない弟子たち」なんです。

ちなみにこのアシン、何度も上半身裸のシーンがあるのですが、すごく鍛え抜かれた体をしています。
もうムキムキのバキバキです!

他に気になったことは、キョンシー映画なのにキョンシーの登場シーンがとても短いということ。
そして、ストーリーと設定が若干分かりにくい上に、戦いのシーンが暗くて見にくい。

さっきからダメ出しが多くなってますね(笑)。

先生は廃墟となった教会に向かって立ちションしたり、おばあさんに変装して騒ぎを起こしたりと、かなり子供っぽいキャラになっています。
でもやはり道士としては強くて、女の幽霊に追い詰められたアシンとシャオエを助けるシーンは頼もしくてカッコイイ!

ちなみにサブタイトルは「空飛ぶドラキュラ・リターンズ」となっていますが、『霊幻道士5 ベビーキョンシーVS空飛ぶドラキュラ』とは、なんのつながりもありません。

今回のドラキュラは以前のドラキュラとは違って、ちゃんと飛びます(笑)。
『霊幻道士5』のドラキュラが飛ぶシーンは一瞬でしたね。
コウモリに運ばれて飛んでいるシーンがありましたが、あれを空飛ぶドラキュラとは言い難い。

今回のドラキュラは、教会の中を飛び回って先生たちに襲い掛かってくるのですが、変な雄たけびを上げるファンキーな怪物です(笑)。

空飛ぶドラキュラ

しかも途中でドラキュラからキョンシーに切り替わったり、キョンシーからドラキュラに戻ったりと訳の分からない敵なんです。

さらにはドラキュラに噛まれた人間がキョンシーになったり、吸血鬼になったり、人によってはしばらくの間は普通の人間のままであったりするなど、設定が意味不明。

あることがきっかけで、20年前に死んだ神父がドラキュラとして蘇り、いろんな人たちが犠牲になってしまうのですが、もとはと言えばウー神父が先生の忠告に従っていればこんなことにならなかったのに。

さらに言えば、そもそもウー神父がこの村に来なければ、村は平和だったのに・・・。

最後はそのウー神父と先生がタッグを組んで、ドラキュラを退治するので責任を取ったということか?

ドラキュラとの戦いは場所が暗いため、見づらくて分かりにくいですね。

先生とウー神父は謎の合体技でドラキュラを倒すのですが、その時のセリフが意味不明で面白い。
先生「ダブルパワーだ!東西合併平和友好!」
ウー神父「天下無敵、アーメン!」

ギャクマンガのようなシーンです(笑)。

ラストのオチも画面が暗いため分かりにくい・・・。

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